生地を買ってきたから早く縫いたい!!
とワクワクしていると思いますが、きれいに縫うためのひと手間、生地の水通しと地直しをやっていきましょう。
- 生地のゆがみを直すため
- 仕上がった作品の縮みをふせぐため
- 落ちやすい染料を先に落としておくため
買ってきたばかりの生地は、ゆがんでいることがあります。
そのまま縫ってしまうと、洗濯したら縮んでしまうかも!!生地によっては5~10パーセントも縮んでしまいます。縫い始める前に、きちんとゆがみや縮みをなおしておきましょう!
たくさん洗濯する作品を作るときには、縮みを防ぐために水通しをしておく必要があります。また、地直しをして地の目をととのえ、仕上がった作品の型崩れを防ぎます。布のタテ糸とヨコ糸がまっすぐになり、地の目がととのっていれば、裁断もしやすくなります。
出来上がった作品が色落ちしてしまうと大変ですよね!そのため、あらかじめ水通しをして、余分な染料や落ちやすい染料を落としておきましょう。
この記事では、生地のゆがみを直し、縮みをおさえるための水通しから地直しのやり方を解説します。
YouTube動画もありますので、サクッと知りたい方はそちらをご覧ください。
男子三人の母であり専業主婦。
ミシンも全く使えない手芸ド素人からスタートし、今ではハンドメイドをしない日がないくらいの手芸マニアに。
ハンドメイド歴8年、販売歴5年。出店を試みるが売れずに断念し、手芸系ブロガー&YouTuberに転職(笑)
ハンドメイド初心者さんのお悩みを解決できるブログを作っています♪
布の水通しのやり方をYoutube動画でサクッと見る
ブログでも写真つきでゆっくり解説していますが、動画で見るとより理解が深まります。
私のYouTube動画でくわしく話していますので、ぜひご覧ください。
洗濯機を使って、水通しをする方法
- 水に1時間くらいつける
- 洗濯機で1~3分くらい軽く脱水
- 陰干しする
- アイロンをかける
① 水に1時間くらいつける
布を適当な大きさにおり畳み、洗面器などにはった多めの水をはってつけます。シャワーをかけると、水が浸透しやすいです。たたみ方は、びょうぶだたみが一番水が入りやすくておすすめです。
水につけておくと色落ちすることがあるので、水に色が移っているようなら、水を変えましょう。複数の色の布を同じ洗面器につけない方がよいです。
つけ置き時間は、1時間程度です。たくさんの布をつける場合は、浸水時間も長くした方がよいです。
② 洗濯機で3分くらい軽く脱水
十分に浸水したら水をしぼります。
雑巾絞りをすると生地がゆがむので、たたくように軽く押して水を抜きましょう。そのまま干してもよいですし、生地が多くてベチャベチャになっていたら、洗濯機で脱水してもよいです。
私は、折りたたんで洗濯ネットに入れて、2~3分ほど脱水しています。
私はネットに入れて、脱水3分のモードに設定して、軽くしぼってもらっています。強く絞りすぎないように気を付けましょう。
③陰干しをする
陰干しがよいです。すこし風に吹かれてもらって。半がわきの頃、アイロンをかけるのがベスト!!
でも私「干しすぎて乾いちゃった!!泣」っていうのよくやります。赤ちゃんや子どもたちの世話をしてる間に,あっという間に乾いちゃって困る・・・
その場合、たっぷりとスチームアイロンをかければ何とか復活させることができます。
ヨコの布目がまっすぐになるように干すとよいです。
④アイロンをかける
細かく見ると、布のタテとヨコの線があるので、タテヨコの目を垂直にするようにアイロンをかけます!!
地直しをして、地の目を整えるやり方
ナナメになっている生地の布端をまっすぐにそろえていきましょう。
布目のタテヨコが直角になるようにまっすぐ整えることを「地の目を通す」といいます。
洋服などを作るときには、やっておくと仕上がりがよりきれいになりますよ!
①布端に少し切り込みを入れる
②ヨコ糸を引き抜く
ゆっくりとヨコ糸を引き抜きます。強く引っ張るときれてしまうこともあります。もし切れてしまったら、切れたところまで布を切って、そこからまた引き抜きましょう。
③抜けたヨコ糸のあとに沿って布端を裁断する
ヨコ糸が上手に引っ張れない場合は、端のヨコ糸をひたすら引っ張っていきます。タテ糸がふさふさ出てくるので、これをカットしていきます。
地の目を通すと、端がきちんと整います。
コットンは地直ししやすいが、ニットは初心者には難しい
こちらはコットンの顕微鏡画像です。タテとヨコの糸が直角に織られていて分かりやすいですよね。コットンやダブルガーゼはヨコ糸をまっすぐ引き抜くことができるので、地直しがしやすいです。
一方、ニットはというと、こちらがニットの顕微鏡画像ですが、三つ編みのように織られているので、どれを引っ張れば地直しできるのか分かりませんよね。初心者には難しいので、地直しせず、アイロンで整えるだけで十分です。
水通しをした方がよい生地(綿、オックス、ダブルガーゼ、ニット)
水通しをした方がよいのは、
- 綿100%
- 綿麻
- オックス
- ダブルガーゼ
- ニット
- リネン
- レース
- ローン
- ブロード
- デニム
- リップル
- キルティング生地
水通しが不要な生地(化学繊維・フリース・シルク・ウール)
水通ししなくても良い生地
- 化学繊維
- フリース
- ちりめん
- ボア
- キャンバス(帆布)
水通しできない生地
- レーヨン
- 絹(シルク)
- ビロード
- コーデュロイ
キャンバス(帆布)出来上がった作品を洗濯しないなら水通ししなくてもOK。水通ししてシワになるととれにくいので注意です。
ニットは、縮むので水通しした方が良いのですが、水通しをすると干した時に伸びてゆがんでしまうことがあります。タテ干しすると縮むので、できれば床に平に置いて乾かす方がおすすめです。
リップル生地は、アイロンをかけるとポコポコした面がつぶれるので、水通しをするときは気をつけてください。アイロンをかけない方が良いという意見もありました。
水通しできない生地の地直し方法
水につけない方がよい生地の地直し方法をまとめておきます。たとえば、
レーヨン、絹(シルク)、ビロード、コーデュロイ、ウール
これらの生地は、裏側からドライアイロンをかけてから地直しします。熱に弱いシルクやレーヨンは、当て布をしてからアイロンをかけましょう。
ウールは、霧吹きで表裏に水分を含ませてビニール袋に入れて、3~4時間おき、
タテヨコにアイロンをかけて形を整えます。
めんどくさい水通し!!やるかやらないかはあなた次第!!
ここまで説明しましたが、やっぱりめんどくさいし、早く縫いたいからやらなくてもいいかな?と思っている方もおられると思います。
水通し・地直しがめんどうな人は、霧吹きやスチームアイロンで十分に水分を与えて、シワを伸ばせば十分です。
少ない生地しか使わない小物や、洗濯しない作品を作るときは、水通しなしでアイロンだけで大丈夫です。地直しもせず、縫い始めてもOK。
私は、初めて幼稚園グッズをつくるとき、めんどくさすぎて水通しをせずに全部作りました。コットンとダブルガーゼを組み合わせたスモッグも作りましたが、縮んだのでしょうけどあまり気になりませんでした。3年以上使えているし、まぁいいかという感じでした。私は大雑把な性格なので適当でした。
もちろん、水通し・地直しはした方がよいですが、その判断は自分次第ですよね。
- 洋服をつくるとき
- 異なる素材の生地を縫い合わせる作品
- 麻や綿、ガーゼ生地など縮みやすい生地
ニット生地は、長い場合は水通しをすると伸びてゆがんでしまうことがあり、地直しも初心者には難しいです。水通しをした方がよいという人としなくていいという人と意見が分かれています。
キルティング生地も、意見が分かれていますが、幼稚園グッズなどは洗う機会が多いので、水通ししておいた方が安心かもしれません。
水通し、地直しをすると、仕上がりがきれいになって、縮みも防げますので、ぜひやってみてくださいね!
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