最近のニュースにありましたとおり、小学生の夏休みの自由研究で「マスク生地を顕微鏡でみてみる」というものが話題になっていますね。
16種類の布マスク生地を顕微鏡で比較し、通気性と飛沫の予防効果のバランスを研究してきた私が、ウレタンマスクも調べてみることにしました。
顕微鏡を使って,ウレタンマスク生地がすかすかなのかどうか検証していきます。
youtube動画もありますので,動画でサクッと見たい方はそちらをご覧ください。
布マスクの効果の研究で、ウレタンマスクは飛沫の予防効果がマスクの中でも低いと分かったようです。「ウレタンマスク警察」なんて話題にもなっていますね。本当に予防効果は小さいのでしょうか?私たちは、これからもウレタンマスクを使い続けて大丈夫なのでしょうか?
ぜひこちらの記事を,お子様の自由研究の参考にしてみてくださいね♪もちろん,ブログの内容を引用していただいて大丈夫です。引用するさいは,必ず下の文章をコピペして載せてくださいね!
「参考HP:えこそだて https://michi9782.work/」
男子三人の母であり専業主婦。
ミシンも全く使えない手芸ド素人からスタートし、今ではハンドメイドをしない日がないくらいの手芸マニアに。
ハンドメイド歴8年、販売歴5年。出店を試みるが売れずに断念し、手芸系ブロガー&YouTuberに転職(笑)
ハンドメイド初心者さんのお悩みを解決できるブログを作っています♪
さくっと知りたい方は動画でご覧ください。ブログでは、顕微鏡の画像つきで考察していきます。
ウレタンマスクはスカスカなのか?顕微鏡で見た真実!!何が原因で飛沫の予防効果が薄いのか考えてみよう。
①最新のマスク飛沫予防効果の研究結果
まずは、最新の研究結果を見てみましょう。
ウレタンマスクは吐き出し飛沫を50%、吸い込みを30~40%しかカットできていません。布マスクだと吐き出しは66~82%、吸い込みはウレタンと同程度ですね。不織布は吐き出しが80%、吸い込みを70%カットできているので、ウレタンマスクは一番効果が低いといえるようです。
このような研究データから、ウレタンマスクよりも不織布マスクを使う方が良いことが分かります。
②顕微鏡でみたウレタンマスクの表面
もっと具体的にウレタンマスクの通気性について知るために、顕微鏡で表面を見てみました。
それが、こちらです。
最初に見たとき、とてもびっくりしました!!
泡ですね!おそらく、ウレタンなので、発泡させて作られているのでしょう。スーパーでお肉を買ったときに、トレイの下に白いシートが敷いてあることがありますよね?あれもウレタンというので、比べてみると、同じような触り心地でした。ふわふわと弾力があります。この発泡させている泡のおかげで、弾力があるのだと思います。
顕微鏡では通気性がよく分からないので、光にすかせて見てみると、細かい穴が結構あいていました。おそらく、この泡と泡の間に空気穴があるのだと思います。
③不織布マスクとの比較
それでは、飛沫の予防効果がある、不織布マスクと比較してみましょう。
不織布マスクは、織らない布と書くだけあって、繊維が色んな方向に重なってびっしりと詰まっています。この繊維が飛沫を予防してくれていると考えられます。
さきほどのウレタンマスクの表面と比べると、ウレタンマスクはツルツルしすぎているように感じます。
④16種類の布マスク生地との比較
それでは次に、私が過去に調べた、16種類の布マスク生地の顕微鏡画像と比較してみましょう。
布マスク生地も、ポリエステルやコットン、シルク等色々ありますが、全て繊維を織って作られているので、形がありますよね。
ウレタンマスクと、布マスク生地との表面画像も、全く性質が異なることが分かります。
生地の顕微鏡画像の詳しい内容は、こちらの記事をご覧ください。
⑤ウレタンマスクの問題点
このように、ウレタンマスクは、不織布マスクや布マスクとは性質が全く異なることが分かりました。
しかし、顕微鏡画像で空気穴を比較することは難しかったです。
この結果から、ウレタンマスクの問題点を予想するとすれば、
① 発泡の泡がツルツルすぎる
② 一枚仕立てなので、薄い
このことから、飛沫の予防効果がいまひとつなのかなと思いました。
私が作り方動画や無料型紙であげている立体マスクは、表と裏の二枚仕立てなので、布マスクの方が予防効果が高いのかもしれません。しかし、布マスクも生地によっては通気性が良いものもあるし、一枚の生地で作られたものは薄いので、注意が必要です。
私は過去に、16種類の布マスク生地を顕微鏡で調べてきましたので、それらの生地と比較してみましょう。
通気性のよさというか、スカスカレベルは、だいたいこのくらい。
私が作り方動画や無料型紙であげているような、立体マスクは、表と裏の二枚仕立てですが、ウレタンマスクは一枚なので、それも影響しているのかもしれませんね。
でもやっぱり、ウレタンマスクが使いたい!!
ウレタンマスクは飛沫の予防効果が低いことはわかるけれど、安いし、何回も使えるし、形もかっこいいから、やっぱり使いたいなぁ~ (泣)
実際に、私もウレタンマスクを購入して使ってみました。ママ友さんもいつもつけているし、色んな柄もあってかわいい。そして、布マスクより何だかオシャレな気もする(くやしいが・・・)
つけてみて分かったことをまとめました。
メリット
- 軽い!!不織布マスクと同じか、もっと軽いか
- 安い!!一枚100円でした
- 耳が痛くない
- 通気性がよい!つけてないみたい!!
- フィット感がある
デメリット
- 通気性が良すぎると飛沫の予防にならない
- ゴムがゆるい気がした(顔にはよくフィットするが)
- 化学繊維なのがイヤ
メリットとデメリットを比較すると、正直、メリットの方が多かったです。
イメージでは、顔にひっついて息苦しそうと思ってましたが、すごい通気性がよくて、軽いのがとにかく嬉しい。一日中、学校やお仕事で使う人は、絶対ウレタンマスクが楽だろうなと思いました。布マスクは、どうしても重いんですよ。ゴムで耳も痛くなるし。
安いのも嬉しいですよね。何回も使えますし。不織布マスクをたくさん買って、毎日取りかえて使うのは、家庭のお財布もきびしいですよね、とてもよく分かります。
ウレタンマスクは対策をして使うべき
ウレタンマスクは、メリットがたくさんあることが分かりました。しかし、飛沫の予防のためには、できれば不織布マスクを使うことが大切ですよね。
もしウレタンマスクや通気性が良い布マスクを使うのであれば、密になる室内では使わずに屋外のみにする、などの工夫が必要です。または、マスクの中に小さめのガーゼを入れれば、ウレタンマスクでも布マスク程度まで飛沫のカット能力が上がるかもしれません。(重くなるので、ウレタンマスクのメリットはなくなりますが・・・)
自分はウレタンマスクなので、気を付けて行動しよう、と自覚していればよいかなと思います。
私はいつもの生活では、布マスクを使っています。布マスクを使う時は、一枚仕立てのものよりも、二枚重ねから4枚重ね程度のものを使うほうがより安心です。また、ひと手間かけてノーズワイヤー入り布マスクにすると密着度がアップしますよ。
ノーズワイヤーマスクの作り方はこちら
布マスクのように、ウレタンマスクも二重になっていれば効果は上がるのではないでしょうか?
使う側にできる努力はこれくらいかなと思います。できれば、ウレタンマスクのメリットを生かして、飛沫の予防もできて、何回も再利用できるようなマスクが開発されてほしいなぁと願っています。
16種類の布マスク生地の中で、飛沫が予防できそうな生地を発表します!!
過去に調べた16種類の生地の布マスクの顕微鏡画像の中から、飛沫の予防効果がありそうな、目が細かい生地は何か紹介します。
顕微鏡画像については、こちらの記事をご覧ください。
私が選ぶ、目が細かい生地トップ6!!
コットン系
綿ポリ、リネン、オックス。
ニット系
アイスシルクコットン、エアリズムマスクのような冷感ニット生地、もしくは普通のニット生地。
ニット生地とは、Tシャツのような伸びる生地のことです。
私の使ってみた感想としては、コットン系の生地は目が細かくても息がしやすく、ニット系の生地は息がしにくいです。
冬場はあたたかいので、通気性が悪いニット系を好んで使っていますが、夏は息苦しすぎるのでコットン系の生地のほうが良さそうです。
顕微鏡画像を比較すると、コットンは、タテヨコのこうし状、ニットは三つ編みのような形になっています。
肉眼でも近づけると見ることができますよ!あなたのお好みに合わせて選んでみてください。
立体マスクの11サイズの無料型紙と、作り方動画はこちらから。
いま説明したポイントを押さえて、ウレタンマスクや布マスクを使う場合は、注意して使うようにしましょう!
早くみなさんが健康的な生活を送れるようになるとよいですね♪
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